ドイツでありがちな地名
「ブルク(Burg)」や「ベルク(Berg)」がつく地名は、ドイツ語でよく見られる地名の一部です。これらの語は、いずれも歴史的、地理的な意味を持ち、特に「ブルク」は「城」や「要塞」を、「「ベルク」は「山」や「丘」を意味します。
~ブルクの意味
「ブルク(Burg)」は、ドイツ語で「城」や「要塞」を意味します。そのため、ブルクが付く地名は、かつて城が存在した場所や、要塞があった場所を示すことが多いです。これらの地名には、歴史的な背景や遺跡が関係している場合が多いです。
- 代表的な地名
- ヴァルブルク(Wartburg): テューリンゲン州にある歴史的な城「ヴァルブルク」は有名で、マーティン・ルターが聖書の翻訳を行った場所としても知られています。
- アスカブルク(Aschaffenburg): バイエルン州にある都市。ここにはかつてアスカの城が存在しました。
- ハルブルク(Hallenburg): ハルブルクは多くのドイツの町や地域の名前に見られるが、「ハル(Hall)」が付くことにより要塞的な意味も持ちます。

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~ベルクの意味
「ベルク(Berg)」は、ドイツ語で「山」や「丘」を意味します。このため、ベルクがつく地名は、山の上や丘の上、または山岳地帯に位置する場所に関連しています。
- 代表的な地名
- フランケンベルク(Frankenberg): ヘッセン州にある町で、「フランケン」の地域に位置しています。「フランケンベルク」とは「フランケンの山」を意味します。
- シュヴァルツベルク(Schwarzenberg): ドイツのいくつかの場所に存在する名前で、「黒い山」を意味します。シュヴァルツベルクは、主にシュヴァルツヴァルト(黒い森)地方に由来します。
- ツィーグベルク(Ziegenberg): ヘッセン州にある小さな町で、「山の山」のような意味があります。
一番多い地名は~ドルフ
ドイツ語で「ドルフ(Dorf)」は「村」を意味します。そのため、ドイツ語圏には「ドルフ」が含まれる地名が数多く存在します。以下にいくつかの例を挙げます。
一般的なドルフ地名
- Dorfそのものが地名になっている場合。
- 例: Dorf(バイエルン州などにいくつか存在)
ドイツ国内の例
単独の地名として「ドルフ」を含む例
- Neudorf(ノイドルフ)
- 意味: 「新しい村」
- ドイツ国内にいくつかの地域で見られます。
- Oberdorf(オーバードルフ)
- 意味: 「上の村」
- バイエルン州やバーデン=ヴュルテンベルク州に多くあります。
- Unterdorf(ウンタードルフ)
- 意味: 「下の村」
- 小さな村としてドイツ各地に点在します。
- Bad Dorf(バード・ドルフ)
- 温泉地やリゾート地に使われることがあります。
他の単語と結びついた例
- Dorfmark(ドルフマルク)
- ニーダーザクセン州にある地名。
- Tannendorf(タノンドルフ)
- 意味: 「松林の村」。
- Kirchdorf(キルヒドルフ)
- 意味: 「教会の村」。
- バイエルン州やオーストリアに多く見られる。
統計資料
なんとこれらのドイツで多い地名を定量的に評価したサイトがあったので紹介します。このサイトによると一番多いのは~ドルフで7.4%、~ベルクは6位で2.2%、~ブルグは12位で1.2%とのことです。
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