[旅行情報]ジャーマンレイルパスの購入前に知っておきたい注意点:2025年版

ジャーマンレイルパスの概要

ドイツは全国的に鉄道網が発達しており、移動手段としてどこに行くにもとても便利です。乗車の都度にチケットを予約し購入することも可能ですが、周遊券であるジャーマンレイルパスを利用すると購入の手間を省け、金額的にもお得です。このパスを使用することで、ドイツ国鉄(DB)の全線を自由に乗り降りできるため、観光やビジネスでの移動に非常に便利です。

(注:チケットには紙版とモバイル版がありましたが、2025年4月時点ではモバイル版のみとなっています。ここでは紙版の説明になっていますが同様の手順をモバイル上で行います。詳細は下記リンクのユーレイルの公式サイトを参照してください。ちなみにドイツ以外の国のユーレイルパスは紙版とモバイル版がありますので紙版の使用時には参考にしてください。)

モバイルパスの使用を始める

利用可能なタイプ

ジャーマンレイルパスには、主に以下の2種類があります:

  • 連続タイプ:指定された日数を連続して利用することができるパスです。選択した有効期間の開始日を指定すると、その日から連続して期間分の使用が可能で、次に説明するフレキシータイプより割安ですが期間の中間に使用しない日がある場合、その日は無駄になってしまいます。
  • フレキシータイプ:1ヶ月の間に利用日を自由に選択できるパスです。まず利用開始日を指定すると、その日から1か月間の任意の日に選択した日数分の使用が可能で、連続して使用する必要がないので、旅行期間の中間に鉄道を利用しない日がある場合は効率的な使用が可能になります。また、使用日もあらかじめ決定する必要はなく、臨機応変(フレキシブル)に決めることが出来ます。ただし使用の際は乗車前にチケットにその日の日付を消せないボールペンなどであらかじめ記入する必要があり、もし記入せずに乗車し社内で車掌の検札時に未記入である場合は罰金が請求されますので、注意が必要です。モバイル版の場合は使用前にアプリ上で旅行の日程を登録しておき、社内の検札時にそれを提示する必要があります

連続タイプ、フレキシータイプ両方とも使用開始前にドイツへ入国後、鉄道チケットカウンターにてバリデーション(開始日のスタンプ押印)を受ける必要があり、この時にはチケットとパスポートが必要になります。但し、連続タイプをオンライン購入し、開始日が指定されている場合は現地でのバリデーションの必要はありません。

有効期間と料金

パスの有効期間は、3日、4日、5日、7日、10日、15日から選べます。また、料金は選択する日数やタイプ、購入ルートによって異なり、連続タイプがフレキシータイプより格安に設定されています。特に、ツインパス(2名での利用)を選ぶと、2人目の料金が割引されるため、友人や家族と一緒に旅行する際にお得です。

ジャーマンレイルパスの料金表

注:料金は購入先によって多少変動がありますのであくまでも目安としてください。

購入方法とバリデーション

ジャーマンレイルパスは、オンラインで購入することができ、旅行前に手続きを済ませておくと便利です。購入後は、使用開始手続き(バリデーション)を行う必要があります。これは、購入日から11か月以内で鉄道の利用開始前に行う必要があります。

紙のチケットの場合、ドイツ入国後にDBの窓口でパスポート提示してバリデーションのスタンプを押してもらう手続きが必要でしたが、モバイル版の場合は、チケットを登録したモバイルデバイスのアプリ上でパスポート番号を入力することによりバリデーションが完了します。

  • オンライン購入
    • 公式サイトからの購入
    • ジャーマンレイルパスは、ドイツ鉄道(DB)の公式サイトからオンラインで購入できます。購入手順は以下の通りです。(一番格安)
      • チケットの種類を選択: 連続使用のパスやフレキシータイプなど、希望するパスの種類を選びます。
      • 座席クラスの選択: 1等車または2等車を選択します。
      • 日数の選択: 利用したい日数を選びます。通常、3日間から15日間のパスが用意されています。
      • 個人情報の入力: 購入者の名前や連絡先情報を入力します。
      • 支払い: クレジットカードなどの支払い方法を選択し、決済を行います。
      • パスの受け取り: 購入後、メールでパスのリンクが送信されるか(紙に印刷して持参)、チケットが郵送されます。2025年4月時点ではモバイル版のみとなっており、購入が完了すると確認メールにてチケット番号は送られるので、アプリ上でそのチケット番号を登録して使用します。
  • 現地での購入
    • ドイツ国内の主要な駅にあるDBの窓口や自動券売機でも、ジャーマンレイルパスを購入できます。現地での購入は、英語を話すスタッフがいる場合が多いため、言語の心配は少ないでしょう。
  • 日本での購入
    • 日本の旅行代理店でもジャーマンレイルパスを取り扱っている場合があります。事前に購入しておくことで、現地での手間を省くことができます。

旅行時のメリット

このパスを利用することで、ドイツ国内の主要都市や観光地を効率よく訪れることができます。例えば、ベルリン、ミュンヘン、フランクフルトなどの都市間を簡単に移動でき、観光の幅が広がります。また、特急や急行列車も利用可能で、快適な移動が実現します。

ジャーマンレイルパスは、ドイツ国内の鉄道を利用するための便利でお得なパスです。このパスを使用することで、ドイツ国鉄(DB)の全線を自由に乗り降りできるため、観光やビジネスでの移動に非常に便利で、ドイツ国内の鉄道網を広範囲にカバーしており、特にドイツ国鉄(DB)が運行する全ての定期列車に乗り放題です。これには、ICE(インターシティエクスプレス)、IC(インターシティ)、EC(ユーロシティ)、RB(地域列車)、RE(地域エクスプレス)、S(Sバーン)など、様々な列車が含まれます

他国への移動

ジャーマンレイルパスを使用すると、ドイツ以外の近隣国への移動も可能です。オーストリア、ベルギー、イタリア、スイスなどの一部の都市へのアクセスが含まれています。国際列車の中には予約が必要なものもあるため、事前に確認しておくことが重要です。

利用制限

ジャーマンレイルパスは、ドイツ国内の多くの鉄道路線で利用可能ですが、いくつかの例外があります。特に、以下のような列車や交通機関は利用できません:

  • Uバーン(地下鉄):都市内の移動に使われる地下鉄は対象外です。
  • トラム(路面電車):市内を走る路面電車も利用できません。
  • 一部の私鉄:特定の私鉄や観光列車(例:ロマンティック街道バスなど)も対象外です。
  • 夜行列車:夜行列車のほとんどは利用できないため、事前に確認が必要です。
  • Sバーン(近郊列車):一部のSバーン路線も利用できない場合があります。

また、ジャーマンレイルパスを利用する際には、特定の列車においては座席指定が必要な場合があります。特に、ICEやICなどの高速列車では、事前に座席を予約することが推奨されています。国際列車に乗る場合も、予約が必須となることが多いです。

購入制限

ジャーマンレイルパスは、特定の国に居住する人々には使用できません。具体的には、ヨーロッパの46ヵ国、トルコ、ロシアに居住する方はこのパスを利用できないため、購入資格が制限されます。これは、日本国籍の方でもこれらの国に居住する場合使用できません。

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