[体験記]城壁に囲まれた中世の街並み、ミュンヘンから日帰り観光:ローテンブルク・オプ・デア・タウバー

ローテンブルク・オプ・デア・タウバー

ローテンブルク・オプ・デア・タウバーは、ドイツのバイエルン州に位置する歴史的で魅力的な町です。この町は、ドイツの観光街道であるロマンチック街道の中でも、特に日本人に人気がある観光スポットで「中世の宝石箱」とも呼ばれています。ローテンブルクは、9世紀にまでさかのぼる歴史を持ち、保存状態の良い中世の建物や城壁が特徴です。

町の中心部には、美しい広場や趣のある小道、教会、博物館が点在しており、訪れる人々を中世の雰囲気へと誘います。特に、「ローテンブルク城」は見逃せないスポットで、訪問者は歴史的な建物を見学しながら、周囲の風景を楽しむことができます。

加えて、ローテンブルクはクリスマスマーケットで有名で、多くの観光客がこの時期に特に訪れます。マーケットでは、地元の手工芸品や料理を楽しむことができ、町全体が年末の雰囲気でにぎわいます。全体として、ローテンブルクは見るべき観光名所がたくさんあり、絵本のような美しい町です。

ローテンブルクという地名はドイツ内に何カ所かあるのでドイツ人に尋ねる時はローテンブルク・オプ・デア・タウバーつまりタウバー川の上方にあるローテンブルクと言わないと別な場所に案内されてしまいます。さらにローゼンブルクという紛らわしい発音の地名も有り到着して見たら全く違う場所だったという笑うに笑えない話しもありますのでしっかり確認する必要があります。

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ローテンブルクの街並み

ローテンブルクは町全体が城壁に囲まれた円形をしており、まるで進撃の巨人のウォール・マリアのようです。(実はモデルになったのはネルトリンゲンというローテンブルクの近くにある町です。)

中世の防衛施設として約1.5kmにわたって築かれた城壁は、ほぼ完全な形で残されています。40以上の門と塔があり、城壁を一周することができます。

町に入る際は何カ所かある城門を通って街に入ることができます。このような城壁に囲まれた都市を城郭都市とか城塞都市と言うそうです。
 

城門を通過するとそこには石畳の道に色とりどりの古い建物が並び、中世の時代にタイムスリップしたようです。これだけの町全体の古い建物が景観を損なうことがなく保存され生活していることに驚きを感じました。

ローテンブルクのテディベアショップ

ローテンブルクにはドイツ最大のテディベアショップである「テディランド」があります。このショップは、約300社から取り寄せた5000種類以上のテディグッズを取り扱っており、テディベアファンにとっては夢のような場所です。

テディランドでは、シュタイフ社のテディベアをはじめ、さまざまなデザインやサイズのテディベアがそろっています。特に、ローテンブルク限定のシュタイフ製品も販売されており、訪れる価値があります。店内は広々としており、可愛らしいテディベアたちが並んでいるため、見ているだけでも楽しめます。

市庁舎の展望台への行き方(非常にわかりにくい)

市庁舎の左端部分にある白い塔の展望台に登るには、まず、市庁舎の広場側中央にある入り口から建物の中に入ります。そして、中に入って右側にあるらせん階段を登ると2階部分にドアがありますがこれは通り過ぎて3階部分のドアを開けて中に入ます。

すると薄暗い屋根裏部屋のような空間が広がっているので左前方に進むと、無人ゲートがあるのでそのまま通過し、すると今度は木製のらせん階段があります。そして、この階段を登ると最後にハシゴがあり、塔の上部にある展望台に上がる事が出来きます。

本来はこのハシゴのところで料金(2ユーロ)を徴収されるそうですが私が行った時には特に料金は払わずに済みました。(知らずに通過してしまったのかも知れない。)

かなり急なハシゴを登り切るとすてきな景色が待っていました。360度街を一望する事が出来る展望台で、市庁舎の前には多くの観光客がいましたが、この展望台に上がってくる人はあまりおらず、知る人ぞ知る穴場的な名所の印象を受けました。もっとも階段がとても狭いので観光客が殺到しないようにわざと積極的に案内をしていなのかもしれないと思いました。

市庁舎展望台からの素晴らしい眺め

まぎらわしい歴史保管庫(博物館)

市庁舎建物の左部分にある白い塔の真下には、にいかにも展望台の入り口のような場所があり入場チケットを買って中に入ったのですが、そこは塔の入り口ではなく中世の武器が展示されている博物館でした。間違わないように注意してください。

ミュンヘンからローテンブルクへの行き方(日帰りコース)

ローテンブルクを訪れるほとんどの人は観光バスを利用するようですが、私はジャーマンレイルパス(周遊乗車券)を持っていたので鉄道を利用して行くことにしました。ミュンヘンから三回乗り換え、2時間半程で到着しましたがローテンブルク駅に到着する頃には乗降客もまばらで東洋人は私一人でした。ほとんど終着駅といった感じの寂れた駅で、駅から閑静な住宅街を歩くと15分ほどで旧市街の入り口である城門に到着しました。

ミュンヘンからローテンブルク・オプ・デア・タウバーへの鉄道での移動は、数回乗り換える必要があります。以下にその詳細を説明します。

  • ミュンヘン中央駅からの出発
    • まず、ミュンヘン中央駅(München Hbf)から出発します。ここからアンスバッハ(Ansbach)行きの電車に乗ります。この区間は約1時間30分かかります。利用する電車はインターシティ(IC)または地域急行(RE)です。
  • アンスバッハでの乗り換え
    • アンスバッハに到着したら、シュタイナハ行きの電車に乗り換えます。この区間は約20分程度です。アンスバッハからローテンブルクまでの直通列車はないため、乗り換えが必要です。
  • シュタイナハでの乗り換え
    • シュタイナハでローテンブルク行きの列車に乗り換えます。乗り換え時間は短くて4分程度で済むことがほとんどです。また、この区間は約14分です。
  • 所要時間
    • 全体の所要時間は、乗り換えを含めて約2時間30分です。ミュンヘンからローテンブルクまでの直通列車はないため、乗り換えを考慮する必要があります

鉄道の旅路

鉄道の窓から見えるドイツの風景はのどかで心が休まりました。

ドイツの鉄道は自転車を持ち込む事が出来き、この様に車椅子・乳母車・自転車用のスペースが確保されていました。

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